2023年度よりぎふマーブルタウンを再開いたしました!
現在2024/9/29(日)第13回ぎふマーブルタウン2024秋
の実施に向けて進めております。よろしくお願いいたします!
▲ぎふマーブルタウンの参加経験者(小学生でも卒業後でも、保護者さんでも!)や、ぎふマーブルに関わる子ども達を応援したい大人のグループを開設しました!
①子どもの「生き抜く力」を引き出すために。
②街ぐるみで子どもを育む環境を創るために。
③岐阜を「日本一の共育都市」へ。
ぎふマーブルタウン
代表ブログはこちら▶️https://ameblo.jp/ryo-sumita
About
NPO法人コラボキャンパス三河(愛知県・岡崎市)が展開している「マーブルタウン」の岐阜版です。
※「マーブルタウン」は岡崎を含む他地域でも開催されていますが、地域によってルールが異なりますので
他地域の「マーブルタウン」に参加される場合は、その地域のルールをご確認いただけますと幸いです。
「ぎふマーブルタウン」の始まりは2015年の第67回岐阜大学祭で、エンジョイ企画という学祭企画の内の一つとして実施されました。
その後、「もっと地域の中で溶け込みながらやっていきたい。」という想いから
2016年3月に市民団体(任意団体)として設立されたのが、現在の「ぎふマーブルタウン実行委員会」です。
マーブルタウンはドイツのミニミュンヘンを参考とした、期間限定で出現する仮想都市。
2018年時点では日本全国の約200箇所で確認されている「こどものまち」事業の一つです。
参加者(国民)は小学生全学年を対象としています。
マーブルタウンは子どもたちが自分たちの力で挑戦し、 自分たちの”街”を形成していくことにより
それぞれの自立性、協調性、発想力を育むことが目的です。
そして成功も失敗も自由に許された環境と、子ども達が自発的な"遊び"の中で
「夢や希望を持ち、その実現のためなら困難にでも立ち向かう力」を育みたいと考えています。
【①仮想都市「マーブルタウン」で出来ること】
マーブルタウンに参加する子どもはまず住民登録(受付)をし、「まちの説明」を聞きます。
▲▼「まちの説明」(※職業ブースのある階や配置は回によって異なる場合があります)
「まちの説明」を聞いた後はハローワークで仕事を探して働いたり、
自分でお店を出したり起業することもできます。
(出店には10〜30マーブル必要です)
※「マーブル」とは、マーブルタウン内のみで使用可能な独自通貨です。
稼いだマーブルをイベント後持ち帰ることが出来ます。
持ち帰ったマーブルは次の回以降でも使用することができます。
努力の結晶として貯めるのも、他のお友達が出店しているお店などで使うのも自由です。
私たちは子どもが自分の力で何かを生み出す「余白」を多く残すことで、成長の機会を増やしています。
つまり指示によって子どもの行動を制限をしないように、マニュアル等も出来るだけ作りません。
しかし完全に何も無い中で何かをやるのは難しいため、以下のような大枠だけ用意しています。
[ハローワークで仕事を探し、求人票を持って職場へ行く。働いて給料を稼ぎ、税金を納める。]
ハローワークでは各職業の求人票があり、その中から自分の好きな職業を選ぶことができます。
職業はアナウンサーや警察、銀行や問屋など様々です。
職業を選んだら求人票を持ってその職業ブースへ行きます。
給料は10分10マーブル単位です。例えば27分働いた場合は、7分切り捨てで20分分の給料が支払われます。
仕事を終えるタイミングは自分で決めることができ、給料は銀行での受け渡しです。
その際、10%が税金として徴収されていきます。
[国王選挙で王様を決め、王様は税金を使って街を良くする仕組みを考えます。]
マーブルタウンでは国王選挙があり、立候補者の演説と国民の投票によって王様が決まります。
立候補者は各々で自由に選挙活動をしたり出来ますが、最終的には国民の前で1人ずつ演説をします。
選挙に当選した王様の仕事は、税金を使って街を良くする仕組みを議員と共に考えることです。
また、王様の給料は倍の10分20マーブルとなります。
[出店料の10マーブルを払えば、手作りのものをお店を開いて売ったり、起業することもできます。]
役場で出店料として10マーブルを払うことで、自由にお店を出すことができます。
お店は区画で割り当てられるため、手作り(自作)のものを売ることはもちろん、新しい職業を起業することも出来ます。
※マーブルタウンでは既製品(実際のお金で売られているおもちゃやカードなど)での売買を
ご遠慮いただいております。
家で作ったものを持ってきて売ることも出来ますが、
問屋で売っている材料(紙やテープなど)をその場で買って作り、売ることも出来ます。
【②マーブルタウンの「教えない」教育】
子どもに限らず、人は誰しも自分自身の手で壁を乗り越える力を生まれつき持っていると、私たちは考えています。
もしそれが自分には無いと感じる人がいたとしたら、きっとそれは自分の思い込みが自身を制限しているだけなのです。
例え100回失敗していても、改善を繰り返すことが出来れば101回目は成功するかもしれません。
やってみたいことがあったとして、それを「やるリスク」は「やらないリスク」よりも遥に小さいのかもしれません。
人に頼るのは迷惑をかけると思っていても、誰かにとっての自分は「真っ先に頼ってほしい存在」だったかもしれません。
「夢や希望を持ち、その実現のためなら困難にでも立ち向かう力」
それは誰かが教えるものではなく、本人が自分の意志と力で引き出すものだと思っています。
だからこそ、私たちが用意するのは"サービス"というより"環境"なのです。
大枠の説明だけはしますが、「あれをやろう」「これをやって」というような具体的な指示は原則出しません。
教えれば教えるほど子どもが受け身になっていき、その主体性が失われていくからです。
「そうは言っても、まだ子どもなのだからこちらが導いてやらなければ上手く回らない(機能しない)のではないか。」
という意見もあるかと思いますが、私たちの目的は上手く街を機能させることではないのです。
ましてや、私たちの思う「成功」や「正解」を押し付けるつもりもありません。
私たちは子どもの創作意欲を引き出すための「選択肢」と、それを実際に描くための「余白」を大事にします。
各々の子ども達自身が「自分達の街の中で自分がやりたいこと」を描き、やりたいように実行(挑戦)していく。
こんな仕事がしたい。王様になって皆を導きたい。お店を開いてものを売りたい。
そういった「ああなりたい!」「こうしたい!」という原動力こそが、挑戦を引き出すのです。
その一人ひとりの挑戦の積み重ねが、活気ある「こどものまち」を形成していくのではないかと考えています。
そして私たちが教えなくても、その原動力さえあれば子ども達は自分から答えを探したり創ったり出来るのです。
何より、そのような「自分自身の足で歩いた経験」こそが、子ども達の「生きる自信」に繋がるのではないでしょうか。