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【①SDGs(エスディージーズ)とは?】

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Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)、通称SDGsという言葉を聞いたことはありますか?

2015年9月に国連で開かれたサミットの中で決められた、国際社会共通の目標です。

 

その目標は大きく17つあり、それらを達成するための具体的なターゲットが169あります。

 

こちらのページで日本語にまとめられていますので、気になる方はぜひご覧ください。

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【②ぎふマーブルタウンが解決を目指すSDGs】

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私たちは

4「質の高い教育をみんなに」

を軸としながら、

 

1「貧困をなくそう」

8「働きがいも経済成長も」

の解決を同時に目指します。

 

まず、そもそも“教育”とはなにか?

諸説あるとは思いますが私たちは、社会生活(人生)を豊かにする術を獲得することと定義します。

その"術"とは読み書き能力や基礎的計算能力といったものかもしれませんし、職業訓練による技術的・職業的スキルかもしれません。

食べていくために必要なお金を稼げる力かもしれませんし、生きがいややりがいを見出して働ける力かもしれません。

課題を発見する力や解決する力、と抽象化することもできるでしょう。

あるいは主体性・協調性・創造性といった、いわゆる“生き抜く力”かもしれません。

自分の頭で考え、自分の手で選択し、自分の足で歩める人。

社会をより良く変えていける人。

今までにない新たなものを生み出せる人。

ぎふマーブルタウンの“教育”は、そんな人々を育むことを目指しています。

ぎふマーブルタウンは初めての開催から現在に至るまで、すべて参加費:無料で開催してきました。

そしてそれは今後も継続していきます。

全ての子ども達が、経済状況に左右されることなく自身のポテンシャルを社会で存分に発揮できる存在に育ってほしい。

その一心で私たちは活動しています。

皆さんは“貧困の悪循環”という言葉を聞いたことがありますか?

“貧困の連鎖”と呼ばれることもありますね。

生活に困窮している家庭が子どもの教育に対して十分なお金をかけられず、質の高くない教育の元に育った子どもが十分な給与を得られる職に就けなかった結果、貧困が循環していくことを指します。

日本で貧困と言っても、ピンとこない方は多いかもしれません。

しかし現在13.9%の子どもが相対的貧困(2015年)に陥っており、子どもの貧困がもたらす社会的な損失は42.9兆円と言われています。

 

私たちはその悪循環から抜け出すための教育を模索し、提供し続けていきたいです。

また昨今の日本において、働くことやお金を稼ぐことに対してネガティブな雰囲気が広がりつつあります。

しかし働くことやお金を稼ぐことは本当に、生活のためにイヤイヤやるしかないものなのでしょうか?

生活がかかっていない仮想都市“マーブルタウン”において、生き生きと働いている子ども達はとても多いです。

それを証拠に、しばしば保護者さまからこんな声が届きます。

「子どもが自分の稼いだマーブルを数えているうちに、興奮して寝れなくなりました」と。

彼らは自身の創意工夫によって街(社会)を変化させたり、誰かの役に立てることを喜びとしています。

そしてその対価、努力の結晶としてお金がもらえることを知っています。

また、そんな努力の結晶を出してでも、自分が作った商品やサービスを買ってくれる。

そんな見知らぬ他者から認められた証が“お金”でもある。

そこに彼らは熱狂するのです。

自分は何が得意で、何が好きなのか?

自分は他者や社会に何を与えられるのか?何を与えたいのか?

​そんなことを少しずつでも考えてくれる子が増えれば。

そう願っています。

【③岐阜から世界へ】

 

「安定した生活を送ることができればいい」
そんな声が現代の日本には多いように感じます。


では、安定とはなんでしょう?

 

私の知人である製造業の経営者さんは、こんなことをおっしゃっていました。

 

「リーマンショックを通して気付いたのは、ただ何もせず過ごすことが安定なのではない。
時代の荒波を乗り越えていける力こそが安定なのだ
、ということ。」

日本で「安定した生活を送ることができればいい」という方には、ただ毎日を何事もなく過ごすことができればいいという方が多いように感じます。

しかしこの変化の激しい時代、何事もなく過ごせることの方が奇跡なのです。
リーマンショックに限らず危機や困難は常につきまといます。

 

その中で何もせずただ過ごしてきた人、あらゆる困難を想定して対策してきた人、あるいは課題の発見と解決を繰り返しながら危機対応能力を磨いてきた人…
果たしてどんな人が生き残ることができるのかは、想像に難(かた)くないはずです。

だからこそぎふマーブルタウンは、いわゆる“生き抜く力”を引き出すことを目的としています。

主体性、協調性、創造性。

それらこそ、この変化の激しい時代を乗り越えていくために必要な力です。

 

一昔前までの日本は、「ものを作れば売れる」時代でした。
生活に足りないものが多くあり、人々のニーズに溢れていたためです。

 

しかし現在の日本は“成熟社会”。
多くの人々のニーズは満たされています。

 

その中でいかに課題を発見し解決するのか、あるいは新たなニーズを生み出せるかがカギです。

そのためには、主体的に人々を観察し人々のために動けるかどうかはもはや前提なのです。
「ものを作れば売れる」とは限らないのが現代の社会だからです。

そして一人の人間が解決できる課題の大きさには限界があります。
だからこそ協調性が必要となります。

また課題を発見できたとしても、すでに誰かが解決していることは現在において多々あります。
かつ誰も解決していない課題というのは、それだけ大きな創造性を解決に要します。

 

ぎふマーブルタウンは子どもが創る「こどものまち」。
子どもたちが仮想都市を運営・発展させていく取り組みです。

大人は口出し手出しをせず、子どもを見守ります。


「こうすれば街が良くなるんじゃないか?」
「こうすれば街にいる人の役に立てるんじゃないか?」

 

そんな試行錯誤が子ども達の生き抜く力を引き出していくのです。

 

私たちの活動拠点は岐阜です。
しかしここから日本を、そして世界を変えていける存在になりたいと考えています。

国や世界を一度に変えることは難しいです。
なぜなら地域によって風土や状況が異なるため、それぞれに応じた解決策があるはずだからです。
全てを一度に変えられる万能薬は無いと私たちは考えます。

 

しかし狭いエリアに絞れば、状況を変えることはできるかもしれません。

世界には多くの課題があり、日本だって"課題先進国"と言われるほど多くの課題があります。

例えば「日本は諸外国に比べて、子どもがもっとも将来に希望を持てない国」とする調査結果を内閣府が出しています。

参照:平成26年版 子ども・若者白書

 

そんな日本において、「子ども(中学3年生の時点)がもっとも将来に夢や目標が持てない」のが実は岐阜県なのです。

参照:平成28年度 第3回 岐阜市総合教育会議​(PDF)

しかしそんな岐阜が、“社会を変えた人”や“今までにない新しいものを生み出した人”をどの地域よりも圧倒的に多く輩出するようになったらどうでしょう?

きっと日本中が岐阜に注目するはずです。

そして岐阜をモデルケースとして、各地域で活動する人たちがそれぞれの地域の風土や状況に合わせてキャリア教育を行うようになったら、日本が変わるでしょう。

そして今度は日本が世界のモデルケースとなって、世界を変えることに繋がるかもしれない。

 

街を変えるのも、モノやサービスを生み出すのも人。
人の成長なしに街やモノの発展はあり得ません。
全ての原点こそが教育なのです。

 

だからこそ私たちは、教育を通して世界へ貢献していきたいと考えています。

そのためにはまず、岐阜の教育を世界水準まで高める必要があります。

2018年8月、私(代表:住田)はドイツのミニミュンヘンを視察すると共に、ヨーロッパの他の国々でも教育について調査しました。

その中でも例えばイギリスで育った学生に話を聞いたところ、中高生の段階で生き生きと働く社会人の話を聞ける機会が何十、何百、何千とありました。

だからこそ子ども達は働くことに対してとても前向きに進路を選択していきます。

就活自殺まで起きている日本とはものすごい違いですね。

しかしそんなイギリスの学生でも、「子ども達が自分自身の力で街を創っていく」経験まではありませんでした。

(もちろん私が調査した範囲なので、あるところにはあるのかもしれません)

本を読んだり、先人の話を聞いたりするのは大事です。

しかし最も大きな学びや成長機会は実践(経験)の中にあると私たちは考えています。

世界のどこよりも実践の場を子どもたちに用意する。

そうして世界のどの地域よりも社会を変えていける人、今までにない新しいものを生み出せる人を育んでいく。

それが、私たちの目指すゴールです。

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